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豊島美術館にいってきました。内部は写真がとれないのでさらっと紹介してみます。
豊島美術館は内藤礼の「母型」という作品が建築と一体となった作品です。建築の設計は西沢立衛が担当しています。
豊島
豊島は香川県小豆郡土庄町に属する瀬戸内海の島です。
昔は産業廃棄物だらけのゴミの島といわれていたそうですが、現在では瀬戸内国際芸術祭などのアートイベントが行われたり、豊島美術館や豊島横尾館などのアートスポットがあり、直島等とともに芸術の島になっています。
豊島美術館
豊島美術館は小高い丘の棚田の一部にあります。辿りつくにはかなり勾配のきつい坂を登らないといけないので、港からはバスを利用するか、車で行くほうがいいと思います。(フェリーに車も乗せれます)
辿りつくとこんな感じです。レンタサイクルの方が結構多かったです。
土に埋もれるように美術館はあります。
豊島美術館は「ベネッセアートサイト直島」が運営する美術館で、コンクリートのシェル構造で作られた建築物(作品)です。
コンクリートのシェルに入口以外の2つの大きな開口があります。その開口からは風、光、鳥の声などが入ってきます。
内部の展示物は、水、小さな置物、風、光、音などです。
ん?と思われるかもしれませんが、一般的に作品と呼ばれるものは何もありません。何もないですが、内部を体験すると今までにない体験ができると思います。
この美術館(作品)の面白いところは、床から少しづつ出てくる水が、一日かけて小さな泉を作るところです。
2つの開口から入ってくる光も、音も、時間とともに変化していきます。そのため同じ瞬間は二度とありません。
上からみるとこんな感じになっています。(画像は大体で作ったCGです)
この美術館は作品自体もおもしろいのですが、作り方も従来にない作り方をしています。
通常コンクリートを成型する場合は型枠を組んで作りますが、この作品は土を盛ってその上にコンクリートを打設して成型していったそうです。
水滴をイメージした形なので、なかなか複雑な形をしています。内部空間を体験すると忘れがたい体験になると思います。
この作品を伝えるのは、写真があったとしても伝えることはなかなか難しいところなので、実際に行くしかないのですが、ユーチューブにも動画が出ていたりするので、行こうか迷われているかたは動画を検索してみてください。
豊島美術館への行き方
豊島には唐櫃港と家浦港の2つの港があります。
豊島美術館に近いのは、唐櫃港(からとこう)になります。
瀬戸内国際芸術祭会期中のフェリーの航路と時間は下記サイトがわかりやすいです。
島への航路と時刻表 (2019年)
フェリーの航路と時刻は瀬戸内国際芸術祭会期中以外はダイヤが変わるそうです。2019年は瀬戸内国際芸術祭の年なので、会期中以外に行かれる方は下記サイトを確認ください。
ゴールデンウィークに豊島に行きましたが、けっこうにぎわっていました。レンタサイクルも売り切れていたので、行かれるかたは事前に色々と予約して行ったほうがよさそうです。下記サイトは情報が豊富でした。
豊島美術館の開館日は下記サイトを確認ください。季節によって開館日が変わるようなので、いつでも行けるわけではなさそうです。
最後に豊島の風景
豊島の民家の石垣は独特でした。瀬戸内国際芸術祭の会期中ということもあり、民家が作品の展示場所になっていて島全体が美術館のようになっていました。
いい感じの瀬戸内の島でした。
横尾館
家浦港の近くに横尾館があります。横尾忠則の美術館です。写真がこの一枚しかないですが、なかなか面白い美術館でした。建築の設計は永山裕子さんです。