そろそろPCを買い替えようかと思い、AutoCadが快適に動くPCを考えてみました。
現在のPCでもAutoCadはそこそこ快適に動くのですが、3Dとかも作り出すと新しいのに変えたくなるんですね(笑)CPU、GPUともに新しいほうが間違いなく快適で、損することはないので。
そして、せっかく考えるので記事にして残しておこうと思います。10年たったら現在のパソコンとか無くなっているかも・・・
PCのスペックについては、個人的に考えているだけなので、これからPCを買おうとされている方は、あくまでも参考として読んで頂けたらと思います。どのような仕事をするかで、オーバースペックになったり、はたまたスペックが足りなかったりするかもしれません。
私は仕事で10MB前後のデータを扱うことが多いです。データを軽くしたりしながらなんとかしています。
cad以外にも負荷の高いソフトを使う場合は他のソフトのシステム要件も確認が必要です。(AutoCadが快適に動くからと言って他のソフトが快適とはかぎりません)
現状のPCスペック
私が使っている現状のPCはマウスコンピューターで当時30万に届くくらいの値段でした。
そんなに不満はありませんが、ものすごく快適というわけでもない状態です。
3年くらい前のPCのパーツと現行で出ているPCのパーツを比べると格段に性能が上がっているので、同じスペックだとしてもだいぶ快適になるように思います。(多分)
現状のPCは
- CPU intel i7-5820k 6Core 3.3Ghz (第5世代)
- GPU NVIDIA Quadro K2200(ミドルレンジ)数字が大きくなるほど性能が上がる
- メモリ 32G
です。なかなかいいスペックですね。正直AutoCadを快適に作業するためのスペックの最適解はわかりません。ただ上記のスペックだとそこまで、遅いことはありませんでした。
ただライノセラスなどの3dソフトを触ると不満な部分も出てきます。(ポリゴン数にもよりますが)
AutoCadのシステム要件
まずAutoCadのシステム要件をみてみます。私が使っているのはLTなので、LTの最新版のシステム要件を基準に考えていきます。ちなみにmacはわからないのでwindowsでの話になります。
OS
- win7 64bitのみ
- win8.1 64bit のみ
- win10 64bitのみ
最近のPCは当たり前のように64bitなので、とくに気にすることもないかと思います。
OSはwin10一択!!
CPU
- 最小 動作クロック2.5~2.9GHz
- 推奨 動作クロック3GHz以上
GPU(ディスプレイカード・グラフィックボード)
- 最小 29GB/s 1GB(DirectX11互換)
- 推奨 106GB/s 4GB(DirectX11互換)
一番わかりにくいのがGPUです。現状のPCを買うときに最後まで悩みました。
メモリ
- 最小 8GB
- 推奨 16GB
ちなみにAutoDeskのHPで推奨GPUがすぐに調べられるのでそちらで調べるとすぐにわかります。
AutoDeskの推奨GPUはこちらで確認できます
PCを買うときに重要になるのはCPU、GPU、メモリの三つくらいです。(私はこの3つのスペックで大体決めています。これが正解かどうかはわかりません。)
メインメモリは迷わずSSDです。最近は標準でSSD搭載しているPCが多いので、そんなに悩むこともないかと思います。がしかし、M.2なるものも出てきています。普通のSSDよりも読み書きが早くなるそうです。値段も高いので、ここは要検討ですね)
最適なCPUを考えてみる
AutoCadLTを快適に使うにはどんなCPUが最適だろうか。ここをケチると新しくても快適には動作しないと思います。
intelかAMDか
現在CPUのメーカーはintelかAMDの二社の製品しかありません。AMDは使ったことがないので今回はintelのみで考えてみたいと思います。
2019年現在AMDが発売しているCPUを見ると、数値ではintelよりも性能がいいものがあります。しかも価格も半額だったりするのでとても魅力的です。
自作でPCを作る場合はAMDのCPUも選択肢に入ってきますが、BTOのPCでもあまりAMDで組んだPCがないので今回は考慮しません。
考慮しないのですが、本当はAMDのCPUを一度使ってみたいので、私が実際に買うPCはAMD搭載PCになっているかもしれません。
現状使っているCPUと現在発売されているCPUと同等の製品を探してみる
現在使っているCPUは第5世代のCPUですが、最新のintel CPUは第9世代となりi7の6coreはなくなったようです。CPUは第9世代からi9というシリーズが出てきているためコア数なども色々変わっています。
CPUをi7から選ぶとなると最小のコアが8コアになります。AutoCadLTに8コアが必要なのかはわかりませんが、3Dソフトなどでレンダリングするときには有効かもしれません。
昔、AutoDeskのHPでCPUのコア数は処理速度に影響しない、というのを読んだ記憶があります。AutoCadLTはコア数よりもCPUの動作クロックが重要になるようです。
昔読んだAutoDeskのHPの記事ではコア数が多いと少しは良くなるかも?みたいな感じでした。
ということで、AutoCadLTをメインに考えた場合動作クロックで選びます。(多コアが有効に活用されるのはソフトが多コアに最適化されているものだけみたいです。コアが多いCPUでも結局1つのコアしか使っていなかったりするので、使うソフトも調べてからCPUは選んだほうがいいです)
2019年の年末にはintelの第10世代のCPUがでてくるようですが、現在(2019年9月)では情報がないので第9世代で見てみたいとおもいます。
CPUも新しいのに越したことはないので、新しいのが出るまでまつか、新しいのが出て型落ちで安くなったのを買うかは悩ましいところです。
intelの第9世代のCPU
仕事をする上でのPCはi7以上がいいと思うのでi7以上のCPUをならべてみました。i7よりもi9のほうが値段は高くなるので、AutoCadLTだけを想定するとi7-9700kくらいが無難だと思います。(下記一覧の**GHzは動作クロック。この数値がCPUを決めるの一つの目安)
- i7-9700 8コア8スレッド 3.0GHz~4.7GHz
- i7-9700k 8コア8スレッド 3.6GHz~4.9GHz ←これか
- i7-9800x 8コア16スレッド 3.8GHz~4.4GHz ←これかなぁ?
- i9-9900k 8コア16スレッド 3.6GHz~5.0GHz
- i9-9900x 10コア20スレッド 3.5GHz~4.4GHz
- i9-9920x 12コア24スレッド 3.5GHz~4.4GHz
- i9-9940x 14コア28スレッド 3.3GHz~4.4GHz
- i9-9980xe18コア36スレッド 3.0GHz~4.4GHz
最適なGPU(グラフィックボード)を考えてみる
三年もたつとGPUも変化があり、新しくQuadroRTXなるものがでています。パーツの中でもこのGPUの値段が高いので一番悩むところです。
GPUはNVIDIAとAMDの二社が競合しています。GPUもAMDの製品を使ったことがないので、やはりGPUも前と同じくNVIDIAで選ぶのが無難なようなきがします。
NVIDIAのGPUはQuadroシリーズとGeForceシリーズの2つの種類があります。AutoCadではGeForceシリーズをサポートしていないので、NIVIDAのGPUを選ぶ場合はQuadro一択になってしまいます。このQuadroが高い!!
今使っているPCを買う前はGeForceが載ったPCを使っていましたが、普通に動いてはいました。実際体感ではわからないのですが、問題がでるかどうかは正直わかりません。AutoDeskが動作確認をしていないだけで、実際は問題ないのかもしれませんが、仕事で使うとなるとどうしてもQuadroという選択になってしまいます。
先ほども載せましたが、もう一回載せておきます。↓
NVIDIAのGPU
NVIDIAのGPUの世代は数字ではなく歴代の数学者や科学者の名前になっているので、どれが最新か少しわかりにくいです。
私が使っているGPUはK2200です。K2200のKはケプラーのKでこの文字で世代の新旧を表しています。
古い順に並べると
- K ケプラー
- M マックスウェル
- P パスカル
- T チューリング ←今ここ(2019)
QuadroのGPUはバカ高いので、慎重に選びたいところです。ただやはりどうせ買うなら最新の物を買っておいたほうがいいのも真理なので、悩ましいところです。
現状使っているGPUでそんなに問題ないので、K2200くらいのミドルレンジのGPUを選ぶとなると一つ前のP(パスカル)世代から選ぶことになります。T世代はRTXシリーズになり性能もいいはずですがやはり高いです。予算に余裕があれば、RTXにします。
K2200に対応するP世代のGPUはP2000になります。
P2000はメモリ5GB 140GB/sとなっていてK世代よりも性能もだいぶ向上しているようなので、CADだけならまずまず快適ではないかなと思います。(多分)
P2000だとBIMなどはしんどいかもしれません。
メモリは予算の限り積む
メモリは予算の限り積むという方針で私はここまでやってきました。実際CADだけだと32Gは必要なかったかな~。と思ったりしますが、たまに3Dや、並列で作業するときは32G積んでいてよかったと感じることがありました。
まあたまぁ~になんですが・・・
結論
まとめます。AutoCadが快適に動きかつコストパフォーマンスのことも考えるとPCのスペックは
- CPU i7-9700k
- GPU Quadro P2000
- メモリ 32G
- SSD 500G(システム用いわゆるCドライブ)
くらいではないかなと思います。
私が現在使っているPCはマウスコンピューターで買ったので、参考にマウスコンピューターのリンクを張っておきます。
DAIVシリーズに上記に近いスペックのPCがありました。30万くらいとお高いです。
最後に
今回の検討はあくまでも私の作業環境を考慮してのスペックです。CADが快適に動くPCで悩まれているかたは参考にしてみてください。
私は今までPCに100万くらいつっこみました。やっと自分の最適解をみつけたところですが、3Dをやるとなるとまた仕様を考えなければいけなくなりそうです。
まあスペックを高くしたからといってもAutoCad(AutoCadに限らず)のよくわからないバグで遅くなったりはすると思うので、常にサクサク動くとは限らないと思います。
私の今のPCでも10M超えてくるデータだと少し遅くなります。
AutoCadでやはり重要なのは、データをいかに重くせずに作業するかだと思います。PCのスペックをあげれば上げるほど値段が高くなるのでさすがに限界があります。
ちなみに私はこれから3Dもがつがつしたいので、またPCの構成を考える旅にでます。