Contarex Distagon 35mmF4で試し撮り 大阪中之島をプラプラ

オールドレンズは好きですか?僕は大好きです。オールドレンズの見た目が好きです。

ブログを始めてソニーα7ⅱを手に入れてから写真を撮るのが楽しくて仕方がないです。しかし、現行のα7のレンズを揃えようと思うとかなり高い出費になります。

なので、安くて良いレンズはないかと探していました。50mmのヤシコンで今まで撮っていましたが、建築を撮るとなるともう少し画角が欲しかったので、この度Contarex Distagon 35mm F4 を購入しました!!

このディスタゴンという響きにずっと憧れていて、増税前に思い切って買ってみました。

正直レンズのことや、写りがどうこうはあんまりわからないので、まともなレヴューはできませんが、こんな感じで写るとか、主な特性など紹介してみようと思います。

Contarex(コンタレックス)とは

コンタレックスは1960年にツァイス・イコン社から発売された一眼レフのシリーズです。当時相当高級なカメラで、35mmカメラとしては一番価格が高かったそうです。そのためあまり売れなかったそうです。

コンタレックスはツァイス・イコン社の技術の粋を結集して作られていました。このコンタレックスシリーズを作るために、工具や検査機器なども新調してラインが作られ、当時では最高峰の精度で作られているそうです。

金属加工の精度が高いためか、50年以上前のレンズでも問題なく使えました。

ちなみにコンタレックスとはコンタックスの王様という意味だそうです。

とにかくカッコいいんですね、これが!!シルバーの鏡胴は初めてなのでそれも一つのポイントです。

α7とContarexのマウントアダプター

α7にマウントアダプターを介して装着しています。

レンズは良いものなんですが、マウントアダプターがほとんど選べませんでした。私が調べた限り、CRXマウント(コンタレックスマウント)-Eマウント(ソニー)のマウントアダプターはKIPONか写真に写っているYIYOというメーカーのものしかありませんでした。

YIYOはまったく知らないメーカーだったので正直かなり迷いましたが、YIYOを選択しました。選択した理由はKIPONよりも価格が安かったことと、KIPONのAmazonのレビューがあまり良くなかったためです。KIPONは中国製だったと思いますがYIYOも中国製です。昔レイクウォールという国産のCRX-NEXマウントがあったように思うのですが、今はなくなっているようです。(私の勘違いかもしれません)

このYIYOはAmazonで誰もレビューしていませんでしたが、3800円だったので、試しに買ってみました。付けて外れなかったらどうしようという不安もありましたが、取り外しは今のところ問題ありません。しかし、触った感じは安物なので、これから何が起こるかわかりません。(笑)

このマウントアダプターの問題は、レンズの絞りの数値とマウントアダプターの絞りの数値がまったく合わないことです。AmazonでKIPONのレビューを読んでいるとKIPONもアダプターとレンズの絞りの数値は合わないようなので、その辺はあきらめました。

マウントアダプターに関していえば、今のところ他の問題はありませんでした。

Contarex Distagon 35mm F4 の写り

では早朝から撮りに行った写真を載せていきます。写真はすべてJPEGで加工はしていません。サイズを合わせるために黒の縁取りをしています。

サイズはすべて1024x1024です。

歪曲収差

大阪の繊維輸出会館です。(設計 村野藤吾)Distagon 35mmはほとんど曲がらないというのを何かで読んだ記憶があるのですが、少し曲がっているように見えます。樽型の歪曲収差があるようです。35mmのレンズは使ったことがないので、こんなもんなのでしょうか。

ステンレスのパイプの接写です。縦のパイプなので樽型の歪曲収差がよくわかります。しかしここまで寄れるとは!!これに感動しました。そしてこの金属の写りと溶けていくようなボケ味がいいですね~!

接写

壁面の石を接写しました。どこまで寄れるか試したのですが、レンズの先端から10cmくらいまで寄れました。WIKIPEDIAによるとDistagon 35mm F4の最短撮影距離は0.22mとなっています。

どこからの0.22mかはわかりませんが、相当近くまで寄れました。

ボケ味

後ろボケ 35mmでもけっこうボケてくれます。

手前ボケ

ちょいしぼり。残念ながら、数値でどれだけ絞っているかはわからないので、ファインダーをみて確認するしかなさそうです。まあ私は被写界深度についてあまりわかっていないので、ファインダーのぞいて決めてますので、絞りの数値はあんまり関係ないといえば関係ないですが・・・。

ピントが合っているところは克明!!柔らかい感じもします。

 

撮影し始めると楽しくなるレンズです。

逆光

レンズシェードはつけていませんでしたが、フレアやゴーストはあまり出ませんでした。いつも使っているヤシコンの50mmは結構ゴーストが出るので、でっかいレンズシェードが必要ですが、このレンズは逆光にも強そうな感じがします。上の二枚だけではわからないので、また試してみます。

露出が少しアンダーだったからか、どこか黄色がかかっている感じがします。古いレンズなので、コーティングの関係なのかわかりませんが、光の加減によって黄色が強くなっているように感じました。

他の写真

35mmはけっこうオールマイティに使えるんですね。このレンズは写りもいいので撮っていて楽しくなります。楽しすぎるレンズです。

35mmで風景も接写も、建築(少しゆがむが)も撮れるとなるとほぼつけっぱなしでもいいかなと思うレンズでした。

最後に価格!!と思うこと

発売当時は超高級なレンズでしたが、中古価格で40000円でした。このレンズ一か八かで買ってみましたが、買ってよかったです。

中古だけに鏡胴に傷などありますが、写りを見ると気にならなくなります。不安なのはマウントアダプターくらいでしょうか。

現行のレンズは写りはいいのでしょうが、価格や、レンズのカッコよさを考えるとこういうオールドレンズを買ったほうがお得なように思います。

ちなみに私はオートフォーカスが苦手なので、マニュアルのほうが撮っていて楽しいです。